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火アリにマダニ、スズメバチ!山や野原で子供と遊ぶ時に注意したいこと。

自然いっぱいキャンプ、公園に潜む危険

今年は、日本にも「火アリ」が上陸したというニュースが話題になりましたね。
その他にも、マダニなどが媒介するウイルス感染症(SFTS)の話題も毎年出るようになりました。

メディアがあまりこの話題を取り扱わなくなって、すこし忘れ去られている感もありますが、まだまだ気温は暖かく油断は禁物。
特に子供達はキャンプや自然が沢山ある場所へ行けば、おもむろに草むらに入ったり、土をほじったりしますので、注意は必要です。

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火アリ

最近メディアをお騒がせ中の火アリですが、元々は南米にいるアリですが、現在アメリカ、オーストラリア、マレーシア、中国、台湾などでも拡がりをみせており、アメリカでは毎年8万人も被害にあうほど繁殖範囲が拡がっているそうです。

火アリの特徴

特徴は、「全体的に赤茶色」 体長 2.5mmから6.0mm。
ただ、日本にも同じような特徴を持つアリも存在している為、おそらく見た目だけで判断するのは難しいと思います。

※私も実物を見たことはありません。メディアが公開している写真をみても、見分けるのは難しいだろうと思いました。


※出典 神戸新聞 公式Twitterより

赤いアリを見つけたら、触らず近づかない事が一番ですね。子供にもアリを見つけたらむやみに触らないように教えましょう。
日本だと外国コンテナ船が多く到着する港湾付近でしか見つかっていませんが、今後拡がっていく可能性があるとみられています。

日本で見つかった場所

ヒアリ生息地・確認地
※2017年9月 発見または生息の確認がされた場所。

  • 東京港、大井ふ頭
  • 名古屋市、春日井市、船見ふ頭
  • 横浜港
  • 大阪市
  • 尼崎市
  • 神戸市ポートアイランド
  • 広島県国際コンテナターミナル
  • 福岡県東区アイランドシティ
もし火アリに刺されてしまったら?

実際に噛まれると、火アリという名前の由来にもなったというほど、噛まれると火傷した時のような痛みがあります。
痛みが治まると、腫れ、水ぶくれ、かゆみが出てきます。
基本的には、この症状が数日間続き、次第に治っていきますので、毒が直接の原因で死ぬということはないようです。

しかし、問題は「アレルギー」を持っている方や「一度に大量のアリに噛まれてしまった」場合は、最悪死に至る場合もあります。
腫れの部分が刺された部分から広範囲にひろがったり、じんましんが出たり、めまい、呼吸困難などを引き起こすなど、アレルギー反応が強い場合(アナフィラキシーショック)にはすぐに救急病院へ搬送しなければなりません。

すぐに出る場合もありますが、時間が経過しても症状が重くでてしまうことがありますので、経過の観察が必要です。

アナフィラキシーショックが無い場合には、被害の多いアメリカでは下記の手順で手当てをするようです。

1. 刺された部分を石鹸水で洗う。
2. 腫れた部分を氷や冷たいものをあてて冷やす。
3. 抗ヒスタミン剤入りの軟膏を塗る。(有名どころだと、ムヒアルファEXなど)
4. 水ぶくれになっても潰さない。潰れた場合には、消毒薬で化膿を防ぐ。
5. 治るまでの数日間は、患部をキレイに保つ。

ハチに刺された時とほぼ同じ手順ですね。
なお、もしこのような症状が出て、火アリの可能性がある場合には、地方環境事務所等(市役所等)に通報しておきましょう。

マダニ

我が家の住まいもある、中四国でも多くの被害が出ているマダニ感染症【SFTS】。
今年も何名か被害に合われ、亡くなられています。

マダニの生息域

マダニ感染症・SFTS
※出典 国立感染症研究所の資料より

日本だとほとんど被害は西日本に偏っています。
森林や草むらの中に生息しており、山歩き、紅葉狩りなどのアウトドアレジャー、草刈り、畑などをしていて被害に遭われているようです。
ただし、山に近い公園などでも発見されたこともあり、注意は必要です。

一番活発なのは、7月~8月くらいですが、4月くらいから10月くらいまでいます。

マダニ感染症・SFTSとは

「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」とは、ウイルスをもったマダニに噛まれることで感染してしまう病気のこと。
感染すると1週間~2週間程度の潜伏期間の後、発熱、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、肉痛、意識障害、皮下出血といった症状がでます。

治療は、現在は有効なワクチンはなく、熱を下げる、痛みを薬で和らげるといった対症療法しかなく、抵抗力の無いお年寄りの致死率が高い傾向にあります。

予防方法

生息していそうな場所へ遊びに行く場合には、できるだけ肌の露出をさける服装をする。
特に足元から侵入してきますので、くるぶしソックスなどを避けて、通常の長さの靴下を履くようにする。
ナイロン素材などのツルツルした虫がくっつきにくそうな服装にする。
DEET成分が入った防虫スプレーを使用する。(大体の市販されている虫除けスプレーには入っていますが、子供用などには入っていない場合もあります。)
自宅に帰ってもマダニが付いている可能性もあるので、着ていた服はすぐに洗濯し、体のチェックを。

マダニに刺されたときは?

マダニに刺されても、最初は軽い痒みと痛みがあるだけなので、気がつかない場合もあるそう。
万が一かまれてしまった場合は、いきなりつまんで無理矢理引き抜いたりせず、そのまま皮膚科などを受診しましょう。

もし、ご自身で取る場合には、マダニの胴体を潰さないようにしてください。もしウイルスをもっている場合、体液が逆流して危険です。
アルコールスプレーなどを吹きかけると、刺激で牙を自ら抜くことがあるそうなので、食い込んだ牙が離れたと思ったらピンセットで口先を挟んで剥がすことが出来るとのこと。
基本的には、刺さったままで皮膚科を受診されるのが一番です。また、ご自身で抜かれた場合にも牙が残っていて患部が悪化することもあるので、受診は必要です。

ハチ

ハチもいろいろ種類がありますが、身近な場所にいるハチは「スズメバチ」「アシナガバチ」「ミツバチ」あたりが一番多いと思います。

ハチの特徴

・スズメバチ
毒性はもっとも高く、攻撃性も大。日本で一番被害が多く、体長は2センチ~4センチ前後で、かなり大きなハチです。
巣の近くを通っただけで襲われるケースも多く巣を守るために、積極的な攻撃行動を起こします。
7月~10月くらいまで活動しており、攻撃は刺すだけではく、毒を霧のようにまき散らす攻撃もします。目に入れば失明することもΣ(・∀・;)
巣は、ボールのような形が多く、最大60cmになるものもあり、他のハチに比べ大きいです。

・アシナガバチ
スズメバチ似ているので、見間違われる事が多いハチです。分類上も「スズメバチ科・アシナガバチ亜科」となっています。
見比べれば、スズメバチよりもスリムな形をしています。
自ら襲ってくる場合は少ないが、巣を守るためには攻撃してきますので、巣には近づかない方が良さそうです。
活動は7月~8月がピークですが、暖かくなった近年では9月10月でも活動いていることがあります。
また、3月〜4月、10月〜11月の期間には寒さをしのぐため、洗濯物などに紛れ込むこともあるそう。
巣は、蓮の花をひっくり返したような、お椀型の巣が特徴です。最大でも15センチくらいの巣。

・ミツバチ
叩いたり、特別刺激をしない限り攻撃はしてこない攻撃性が低いハチです。
大きさも最大で2センチと小ぶりなハチなので、見分けはつきやすいですね。
野菜、果物などの受粉やはちみつを採るために養蜂されたりするハチです。
巣は、板状のものが何枚にも重なる形になっており特徴的です。
攻撃性は低いですが、絶対に刺されないわけではありませんし、刺されれば痛いです。
むやみに刺激したり、巣には近づかない方が良いですね。

ハチに刺されないために

ハチの巣に近づかないのが大原則。でもうっかり近づいてしまい、巣に気がついたときには?

・ハチは動くものや黒いものに反応しますので、静かにその場から離れる。
・視界から外れるように姿勢を低くし、後退りしながらゆっくりと。

ハチが家や車の中に入ってきたら!?
ハチは明るい方向に向かう習性があるので、家の窓を開け、電気などを消し、別の部屋に待機するなどして、静かに出て行くのを待ちましょう。
追い払ったり、ハエ用スプレーなどをすると襲ってきたりする場合があります。

車の中の場合も、窓を空け出ていくのを待ちます。
走行中の場合は、安全な場所に停車し、同様にします。

焦って手で追い払ったり、声を出したりなどの刺激を与える行為は、危険です。

小学生などは、Σ(゚∀゚ノ)ノキャーなどの奇声を上げてしまいがち、騒いだら余計に刺されてしまうことを教えましょう。

ハチに刺されてしまったら?

刺された瞬間、鋭い痛みを感じた後、刺された場所を中心に赤く腫れ上がります。

ミツバチの場合は、刺された場所にハリが残っていますので、毒針を触らずにピンセットや毛抜き等を使い針を抜きます。
火ありと同じ様に、アナフィラキシーショックなどの症状がある場合には、即時救急病院へ。

その後の対応も火ありと同様です。

1. 刺された部分を石鹸水で洗う。
2. 腫れた部分を氷や冷たいものをあてて冷やす。
3. 抗ヒスタミン剤入りの軟膏を塗る。(有名どころだと、ムヒアルファEXなど)
4. 水ぶくれになっても潰さない。潰れた場合には、消毒薬で化膿を防ぐ。
5. 治るまでの数日間は、患部をキレイに保つ。

刺された後、30分~1時間ほどで様態が落ち着いていれば、アナフィラキシーショックの危険は低いです。

刺されたハチがスズメバチの場合は毒性も強いので、必ず病院を受診してください。

尚、一度火ありやスズメバチなどの被害にあった場合には、体に抗体が出来てしまいアレルギーをもってしまうことも多いので、アレルギー抗体検査を医療機関で受けることも検討してください。

刺された後の傷を薄くする方法

ハチ、マダニ、ヒアリなどに刺された後は、どうしても傷跡が残ってしまいます。
刺された場所に色素沈着が起こっているためで時間と共に、薄くはなっていきますが、結構時間がかかります。

目立つ場所など、早く傷跡を薄くしたい場合には、市販薬だと「小林製薬のアットノン」処方薬だと「ヒルドイドクリームやビーソフテン」などのヘパリン類似物質クリームが効果があります。

血流をよくして皮膚の新陳代謝を促進することで、傷跡が早く消える効果があります。

注意したいのは、傷跡のかさぶたが完全に剥がれてから。
刺された直後やかさぶたがある状態のまま使うと、余計に治りにくくなります。
お試しになる場合には、使用上の注意に従って適切な方法で使ってみて下さい。



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