私の子供の頃からあったあの、あま~い歯磨き粉。
サンスターやライオンなどから出ている、お菓子みたいな味のあの歯磨き粉です。
味が甘いので、それを目当てに歯磨きをするようになるのですが、甘い味の歯磨き粉、どうしても子供は歯を磨くというよりは、舐めて食べてしまうようで、あっという間にチューブが空になってしまいます。
さらに、甘いからか食べ物を食べるように歯ブラシもガシガシ噛んであっという間にボロボロ。
気になるのは、歯磨き粉を飲み込んで問題ないのかな?と思い以前市販されているオーソドックスな歯磨き粉を調べました。
おそらく、一度は手にするアンパンマンはみがき粉。
○アンパンマン歯磨き粉(いちご、メロン)
※メーカーページより
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湿潤剤: ソルビット液
湿潤剤: PG
清掃剤: 無水ケイ酸A
粘度調整剤: 無水ケイ酸
粘度調整剤: ポリアクリル酸Na
粘結剤: CMC・Na
香味剤: 香料
香味剤: サッカリンNa
発泡剤: ラウリル硫酸Na
安定剤: 酸化Ti
薬用成分: フッ化ナトリウム(フッ素)
保存剤 :塩化ベンザルコニウム
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【ソルビット液】
植物性の甘味料
副作用は少なく、比較的安全な成分だと言われています。
【PG】
プロピレングリコールの略称です。
主に、保湿・乳化・殺菌の目的で混ぜられています。
この成分は、薄めて使う分には毒性は低いと言われていますが、皮膚障害や発がん性の有害性がある物質です。
アメリカでは推奨されていない物質です。
【 無水ケイ酸 】
増粘剤や歯の汚れを取る研磨剤ですが、幼児期にはまだエナメル質が弱いので逆に歯を痛めてしまう可能性も。
着色汚れなどが気になったときには良いかもしれませんが、毎日の歯磨きをするには、あまりオススメ出来ません。
【 ポリアクリル酸Na 】
食品添加剤としても使用される化合物で、水分を保持する為のものです。
【 CMC・Na 】
カルボキシメチルセルロースの略です。
紙を作る際に使われるパルプが原料です。粘性を高めたりや安定剤として使われるようです。
原材料が天然なので比較的安全性は高いようで、摂取上限もありません。
【 香料 】
原材料が記載されていませんが、基本的に香料は天然成分のものが多いようです。
【サッカリンNa】
砂糖の500倍の甘さを持つ人工甘味料で、以前日本では発がん性の疑いがあり禁止されていました。
その後、安全性が確かめられたとして、使用量の制限はあるものの解禁されました。
世界では禁止されている国もあり、あまり摂取は良くない成分の一つだと思います。
【ラウリル硫酸Na】
発泡剤。いわゆる歯磨き時の泡の原材料です。
泡がなくても別に歯磨き自体には影響はありませんが、泡が出る=磨けていると錯覚しています。
合成界面活性剤なので、あまり体にはよくありません。
安価なシャンプーなどによく使われる成分です。
【 酸化Ti 】
酸化チタンは、まだ人体にとって問題がないのか結論が出ていない物質です。
日本だと食品添加物として着色のみに使用が許可されています。
アルツハイマーを誘引する可能性や発がん性があるなどの研究資料もあるようですが、できるだけよくわからないものは
避けたいですね。
【 フッ素 】
歯医者でも塗布されるのですが、完全に安全な物質とも言えないようです。
虫歯予防としての宣伝効果で市販品でも原材料に入っている場合が多いです。
【 塩化ベンザルコニウム 】
保存剤として混ぜられています。
主にカビや細菌の発生を抑制する為に使われますが、経口毒性は高い部類で、原液だと30mlで命の危険がある物質です。
目薬にも低い濃度で使われています。
あまり体にいいとは言えませんので、無添加のものを利用したいですね。
子どもの歯磨き粉は子どが使うので安全な成分で 作られていると思いがちですが、全然そんなことはありませんでした(´;ω;`)
特に子供は、歯磨き粉を舐めたり、飲み込んだりが多いので、大人以上に気をつけたいですね。
多くの市販歯磨き(ミッキー、しまじろうなど)では同じような成分でした。
しかしながら、天然素材の歯磨き粉は高い・・(T_T)
天然成分の歯磨き粉は総じて高いです。
日本製品は少なく、主に海外製品になるのですが、50ml入りで600円以上が相場。
高いものだと1000円近くのものも。
天然ハーブ系のものもあり、子供が使ってくれるかどうかも微妙なものも。
我が家でも、味が気に入らないのか数本無駄にしてしまいました。
そんな中、安くてしかも子供も大好きな味を発見。
日本製で、怪しい材料も入っていません。
※メーカーページより
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水、ソルビトール、グリセリン、アルギン酸Na、キシリトール、カンゾウ根エキス、クマザサエキス、ハッカ油、オレンジ油、グレープフルーツ油、ラベンダー油、ローカストビーンガム、エタノール、ベニバナ
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ほとんどが天然成分ですが、一部の成分については下記を参照。
【ソルビトール】
甘味料として使用されています。
WHOでは一日の許容摂取量は不要とし、極めて毒性の低い物質として認定されており、比較的安全ではないかと思います。
【グリセリン】
油脂の加水分解によって脂肪酸とともに得られる無色透明で甘みと粘り気のある液体です。
化粧水などにも使われ、水分を保持する為のものです。
【アルギン酸Na】
藻に含まれる多糖類の一種で食物繊維になります。
増粘剤として使われているようです。
【キシリトール】
甘味料と虫歯予防の意味もあり歯磨き粉などでは良く使用されています。
天然の代用甘味料で、虫歯を防ぐと言われています。
毒性は特に無いとされています。
【ローカストビーンガム】
増粘剤、安定剤として使用されています。
豆科の種子の胚乳から抽出された天然素材で安全です。
それ以外は、天然素材で口臭防止、汚れの除去、味の調整に使われているようです。
使用感は、ジェル状で透明です。
やや、粘り気は弱いのでつけすぎると、垂れてしまう感じです。
味は、甘みの弱いグレープフルーツで、磨いた後はスッキリする感じでした。
子供もこれだとあまり甘くないせいか、沢山つけたり飲み込んだりも少なくなりました。
万が一飲み込んでも、体に悪そうな材料もないので、安心出来ます。
汚れ落ちの方は、少し弱いので、着色汚れが目立ってきたら、シリカ入りのものをあわせてつかうと良いと思います。
シリカ入りで安全成分の物は、同じパックスナチュロンから発売されている「ハローキティ ハミガキ ホワイトピーチ」が上記の「パックスこどもジェルはみがき」に清掃剤を加えた感じです。
味の方は、「パックスこどもジェルはみがき」よりも薄く甘くありません。
子供も
「パックスこどもジェルはみがき」>「ハローキティ ハミガキ ホワイトピーチ」
だそうです。
歯ブラシも磨きやすいものを。
市販の歯ブラシの安いものを選ぶとすぐにダメになってしまい、結局は高くつく羽目になってしまいます。
安売りの時にまとめて買うのですが、毎回違う歯ブラシにすると磨きにくいものも中にはありました。
子供はキャラ系の歯ブラシが大好きなのですが、キャラクター付きのものは高いですしね。ヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。
最近歯科用の子供用歯ブラシ「タフト17」を購入したのですが、結構長持ちで奥の方まで磨きやすかったです。
歯医者さんなどで購入していたのですが、最近ではネットでまとめ売りも。
まとめて買えば、安い歯ブラシと同じくらいの値段です。
しまじろうやアンパンマンと同じか少し長く持つ印象でした。
トーマス、アナ雪などの3本セット系よりかは、明らかに長く持ちます。
なかなか子供が歯磨きを嫌がり、ついつい甘~い歯磨き粉を与えがちですが、同じ甘い歯磨き粉でも種類によっては、食べたり無駄遣いを減らすことができると思います。
参考になれば嬉しいです。